純情仔猫物語

仔猫の一時預かりボランティアをしています。
里親探して三千里。どうかこの仔たちを家族の一員にと奮闘している泣き笑い日記です。

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9月26日はKAZUさんの四十九日でした。
多くの方にコメント、KAZUさんにメッセージをいただき、感謝に堪えません。
やさしい気持ち、あたたかい言葉、はたまた悔しく、さびしい気持ち、みなさんの率直な言葉のひとつひとつに目を通すにつけ、彼女とみなさんをつないでいた結びつきに思いをめぐらさずにはいられません。

四十九日目にして初めて死者は霊界へと旅立っていくと聞きます。
KAZUさんはこのわずかな間でみなさんにお礼に回ることができたでしょうか。
本人の気持ちを代弁するに、やり残したことは数知れず、そのこと自体は無念な気持ちが残っていることは言うまでもありません。
ですが、最後の数年間は自分の思うとおりの人生を生きたと思います。
その人生を支えてくださった多くの友人、知人、ご支援くださった方々には本当に感謝の言葉を伝えたいと思っているはずです。
この49日間が彼女がこの世に別れを告げるために思い残すことのないように、みなさんにご挨拶できたことを願います。
そして、もうこちらの世界に戻ってくることができないのならば、ひとしきりの別れを告げ、安らかな場所へと旅立ってください。
戻ってきて欲しい、もう一度声が聞きたい、あきらめきれない思いは時が経つほどにつのります。
けれども、私たちがそう思えば思うほど、成仏できずにいつまでもこの世とあちらの世界の間をさまようことになるのなら、つらい気持ちは胸に秘め、こっそりと本人に伝わらないように悲しみたいと思います。

彼女の人生を振り返るに、少なくともこの数年間は猫の保護活動や知人友人のお世話など、こと人のお世話をするには労力を惜しまず、できる得る限りのことを思いつくままに身をささげてきました。
考えるよりもまず体が先に動く人でしたが、彼女を突き動かしていたのは相手に対する思いの強さ、深さでした。
とにかく共感する気持ちが強く、相手に深く感情移入していく様は時として危なげな感じもしましたが、それでも共感してもらう立場としてはどれほど心が救われることがあったか、想像に難くありません。
文字通り、命を削りながらも真摯に人と向かい合うことができるすばらしい人でした。

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四十九日の法要と樹木葬の様子は簡単にお伝えしました。
後から聞いた話ですが、KAZUさんは晴れ女だったとか。
長いお付き合いでしたが、初めて聞きました。
空も晴れ渡り、四十九日の法要の意味合いからすると絶好の日柄となりました。
その数日後には台風が通過しましたので、きんもくせいの苗木が倒れていないか心配しましたが、ご住職によるとすこし傾いてしまったので、支え木を添えてくださったようです。
まだ花芽は見ることができなかったのですが、造園関係の友人によると、木は植えられるために根を切られ、体のいいように繕われると危機を感じ、子孫を残そうとするそうです。
そのために小さな苗木でも花を咲かせることがあるということです。
でもあせって今年花を咲かせることができなくても、また来年の楽しみが残っていると思えば、それもいいのかもしれません。

苗木の下にはKAZUさんのお骨と竹ちゃんのお骨を納めましたが、一緒の布に包むか、別々にするかは最後まで悩みました。
気持ちとしては一緒にしてあげたいとも思いましたが、この先将来家猫さんたちが入りますので、竹ちゃんだけえこひいきになってしまわないかと考えあぐね、結局別々の木綿の布にくるみました。
家猫さんたちが入るときにはきんもくせいも根を張り、同じ場所を掘り起こすことはできないと思われますので、別の包みでも寄り添っているのは竹ちゃんだけになるので、それで許してもらおうかと思います。

今回の樹木葬にはなっちゃんも同行させました。
お母さんの姿を見せておきたかったということと、遠い将来、なっちゃんが寿命を迎えた時にはここに一緒にしてあげようと考えていますので、きちんと自分の目で周りの風景を見ておいて欲しかったのです。
なっちゃんの状態からするとお母さんが死んだということを理解するのは難しいと思われるのですが、それでも法要の最中、お経があげられる中、何度も「おかあさん、おかあさーん」と大きな声で何度も呼びかけ、彼女なりに何かを感じていたようです。
お寺はすこし遠いところにありますので、車の移動など我慢できるか心配しましたが、法要後の会食もうれしかったのか、落ち着いて一日を過ごすことができました。
帰りには大きなソフトクリームも買ってもらい、たくさんお菓子も食べ、楽しい思い出になってくれたのではないかと思います。

そんななっちゃんが帰りの車の中でひとこと小さな声でつぶやきました。

「おかあさん、さよなら」

気にしていなければ聞き逃してしまうような、何気ない言葉でしたが、お母さんにはもう会えないんだと理解しているかのようなひと言でした。
まるで今回の四十九日法要と樹木葬はなっちゃんのために行なったかのような気もしました。
お母さん心配しなくていいからね、そんな気持ちも読み取れる言葉でした。
私たちがいつまでも思いを断ち切れないでいることを思えば、なっちゃんのほうがよっぽど立派にお母さんへの気持ちを整理して、前に進んでいるのかもしれません。
それに引き換え、自らを省みるに、我ながら情けないほどの軟弱っぷりで、一度なっちゃんの爪の垢でも飲ませてもらいましょうか。


埋骨まえの様子です。
このように地面に穴を掘り、KAZUさんのお骨と竹ちゃんのお骨を一緒に収めました。
その上にきんもくせいを植えました。


手でしっかりと土を盛り固めます。
みんなの気持ちがKAZUさんに伝わってるといいですね。


一般樹木葬区画です。
KAZUさんのきんもくせいは特別に大きな区画に植樹してあります!
遠慮なく大きく育ってくださいね。
こちらのお寺さんが樹木葬を始めたのはそれほど昔ではないようですが、それでもすでに何人かの方が植樹されていました。
ご住職のお考えで、極力自然のままにし、土に還ることを願って必要以上の手入れはしないということでした。
樹木葬は伊豆大島が有名なようで、他にも関東でも数箇所は行なっているようですが、どこも整理された区画で、人工的な感じがしました。
私がこちらにお願いしようと思ったのは、自然に還りたいというKAZUさんの願いを一番かなえてあげられると感じたからです。

時々は様子を見に行きますので、きんもくせいの成長ぶりなど随時お伝えしたいと思います。

ミッキー部長でした。

今日のおまけ。

暴れ馬、国ちゃん

ちょっとはしゃがせ過ぎました。反省。。。

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| 01:13 | KAZU通信 | comments(42) | - |

久しぶりにKAZU家の家猫たちの暮らしを撮影してきました。
KAZUさんがいなくなったことに気がついているのかいないのか、せめてなにか感じ取ってくれているといいんですが、、、


晩ごはんを食べ終わった直後のチョコさんです。
お口周りのお掃除してます。


ミントさんは常に周囲を警戒しながら暮らしています。
ちょっとした物音にも過敏に反応します。
ときどきチップさんとけんかしちゃいます。
どちらかというと、やはりチップさんがけしかける方で、ミントさんがかわいそうなのですが、あまり大事にはならずに離れていきます。
もともと神経質なタイプですが、まあ、そこそこみんなともうまくやっています。


チップさんもまあ一応猫ですから、時にはこんなポーズもしちゃいます。


目は大きいほうなんですよ。
普段は目つきが悪いだけで、、、


うまく撮影できると、こんな風に決まるのがチップさんです。
目つきの悪さも目力につながるので、うまく目線を拾えるとクールな写真になります。


あずきさんは黒猫さんですから、撮影は難しいです。
目以外の表情を読み取りづらいですが、体でよろこびを表現するタイプなので、気持ちは分かってあげられるかな。


緑のバッタに狙いをつけた国ちゃんです。
予備はたっぷりありますから、ガンガン遊んじゃってくださいな。


一応爪とぎもします。
猫ですから。


ごはんには目がありません。
一日3〜4回のごはんが待ち遠しくて仕方ありません。
ビニール袋のカサッという音にも敏感に反応します。
セレクトプロテインを25〜30粒ほど、一気に平らげます!
腹八分目にもいってないかな、腹六分目くらいでしょうか、必要以上にはあげられないのでちょっとかわいそうな気もしますが、心を鬼にして我慢してもらっています。

国ちゃんの動画を撮影したはずなんですけど、ファイルが見つからず。。。
操作間違いでしょうか、残念、また来週!

ミッキー部長でした。

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| 02:02 | 家猫 | comments(23) | - |

9月19日、KAZUさんの四十九日法要として樹木葬を行いました。
これはKAZUさんが私に言い遺していたことなのですが、万が一のことがあったら樹木葬にしてほしい、竹ちゃんと一緒にお墓に入れてほしいというのが最後の願いでした。
彼女は自分で運が悪いと言っていましたが、実際私もいつ何がおきるか分からないと考えていましたので、彼女が少しでも話ができるうちに願いを聞いておきました。
何も言い遺すことができず、何の願いもかなえられないようでは、それこそ本人も無念で死に切れなかろうと思ったからです。

もちろん彼女が入るお墓は別にありますので、分骨してもらい、竹ちゃんのお骨と一緒に納める場所探しから始まりました。
どうやらテレビで樹木葬というのを見たようで、漠然とした希望だったのですが、いろいろな条件もあり、場所探しは難航しました。
この樹木葬というのは墓石の変わりに木を植え、その木の栄養分となって花を咲かせるというスタイルの埋骨方法です。
近年テレビなどでも取り上げられるようになって、認知度も上がってきているようですが、まだまだ樹木葬を行ってくれるお寺さんも非常に少なく、なおかつペットと一緒に納める、指定の木があるなどの条件がつくとなれば、限られたところでしか行っていただけないと思いました。
いくつかネットなどで検索、電話相談などを経て、とある小さなお寺に下見に行きました。
ご住職もとてもご理解があり、こちらの条件もすべて受けていただけるとのことでしたし、なによりも周りの環境も静かで、自然のままの姿で、KAZUさんの土に還りたい、自然に戻りたいという希望にぴったりの場所でした。
四十九日まであまり時間もありませんでしたが、ご住職のご配慮もあり、こちらの希望通りに無事に樹木葬を執り行うことができました。


これが今回樹木葬を行っていただいたお寺さんです。
海からも近く、また山にも囲まれた自然豊かな場所にあります。
大仰でなく、KAZUさんにはぴったりだとおもいます。




今回の法要の様子です。
KAZUさんと一緒に竹ちゃんも弔ってくださいました。
とにかく今回はすべての法要をKAZUさんと竹ちゃんを一緒にしていただくことを希望していましたので、ご住職には大変ご配慮いただき、感謝しています。


何段かの石畳を上がると、樹木葬用の埋骨区画である寂光苑が見えてきます。


当日は台風の影響も懸念されましたが、逆に暑いほどの好天に恵まれました。
抜けるような青空で、こちらの気持ちまで晴れやかになります。


穴を掘り、そこにKAZUさんのお骨を竹ちゃんのお骨と一緒に埋めました。
骨壷は使わず、ゆっくりと自然に還る様に白い木綿の布に包みます。
その上に植樹しました。
きんもくせいです。
これはKAZUさんの希望によるものですが、なっちゃんがきんもくせいの香りを知っているので、お母さんだと気づくように、きんもくせいを植えました。


これは下見の時の様子です。
何もない場所に植樹され、この木が年月をかけ、大きくなり、花を咲かせてくれることでしょう。
きんもくせいは大きくなるそうですので、そのために他の樹木葬の区画よりもずいぶんと広い場所をご用意いただきました。


植樹後、たっぷりとお水をあげます。
大地に大きく根を張るように、大きく育つように祈ります。


お寺の裏手になります。
自然がそのまま残っているような地でKAZUさんは眠りにつきました。
竹ちゃんは大好きなKAZUさんに抱かれて、安らかにすごしていることでしょう。
将来KAZUさんの家猫さんたちが寿命を迎えたら、もちろんこの場所で一緒に時を過ごしてもらいます。
KAZUさんが心配しないように、家猫さんたちがさみしくないように。


法要の後、近くの海岸に向かいました。
遠くの空には雨雲も見えましたが、まだこの海岸は晴れ間も残っていました。
KAZUさんのお骨の残りを海に流しました。
なにか、KAZUさんが喜んでいるような、そんな気がしました。
空は青く、海もきれいで、彼女ならきっとこんな場所に身をゆだねたいと思っているでしょう。
彼女は旅行が好きでした。
海流に乗って、広い海を旅してくれればいいな。

私の妹はイギリスに住んでいます。
直前に日本に帰国していましたので、イギリスの地に散骨してもらうよう頼みました。
亡くなってからでしか、いろいろな願いをかなえてあげられないのは心苦しいのですが、今はできる限り彼女が行きたかったところ、やりたかったこと、ひとつひとつかなえてあげたいと思っています。

今日は簡単ですが、四十九日の法要の様子をご報告させていただきました。
また後日、詳細などはお伝えしようと思います。

ミッキー部長でした。

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| 03:17 | KAZU通信 | comments(46) | - |

KAZU家の四女、あずきさん。
末っ子気質とでも言うのでしょうか、甘えん坊でKAZUさんのストーカーでした。
ストーカーぶりはチョコさんといい勝負でした。
寝るときには右にチョコさん、左にあずきさんということもあったようです。
ちょっと夏場には暑くてつらそうですね。。。

あずきさんとの出会いの日は今でもよく覚えています。
KAZUさんと一緒に、車で一時間くらいのお宅に引き取りに行きました。
体重はどのくらいだったでしょうか、300〜400gの間くらいの本当に小さな子猫でした。
とにかく吸いぐせがあって、はじめて会ったときも、とにかく何か吸えるものを見つけては抱えて、ちゅぱちゅぱ吸い付いていました。
この吸いぐせは今でも残っています。
KAZUさんの首筋が大好きで、抱きかかえるとすぐに首に吸い付きます。
放っておくといつまでも吸いつづけます。

あずきさんには特技があって、人間が立って胸の辺りをぽんぽんとたたくと、勢いをつけて下から肩の辺りまで登ってきます。
そして、首筋の辺りを吸います(笑)




これは引き取りに行ったときの写真だと覆います。
この牛さんの小さなぬいぐるみがお母さんのおっぱい代わりだったのか、吸いすぎでべちゃべちゃになっていました。








まだ本当に小さかった頃ですね。
まるで魔女の宅急便のジジさながらのかわいい子猫時代でした。
もちろんご他聞にもれず、すぐに大きくなってしまいました(笑)
デジカメももちろん持っていたのですが、今ほどデジカメが身近な物ではなく、家猫の画像はあまり残っていないんです。
他の保護猫も、ここ数年こそ、どの子も多く画像が残っていますが、それ以前は時々思い出したように撮影していた程度ですから、貴重な子猫あずきさんの写真です。

ほとんどの子は大きくなるにつれて社会性を学び落ち着いていきますが、ことあずきさんに限っては永遠の子猫といった感じで、いつまでもKAZUさんにしつこいほど愛情表現をしていました。

KAZUさんも「あずー」と言って、家に帰るとまずあずきさんを抱きかかえるのがKAZU家の日常風景でした。

ミッキー部長でした。

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| 23:47 | 家猫 | comments(14) | - |

先週末、KAZUさんの里親さまご家族がお線香を上げに来てくださいました。
先日の「猫の保護活動について」のレポートを作成されたごんははさんご一家と、おてんばな様子がかわいくてたまらない姫ちゃんという三毛ちゃんをもらっていただいた姫ママさんご夫婦が一緒にお越しくださいました。
どちらの里親様も、KAZUさんとご縁があり、里親様以上のお付き合いをさせていただいていました。
もちろん、猫ちゃんから始まったお付き合いですが、お人柄もすばらしく、KAZUさんを公私にわたってご支援いただいていました。
KAZUさん逝去の後も、それこそ家族の一人が亡くなったかのように感じてくださっていて、ありがたいと同時に、必要以上に苦しめてしまったことは申し訳なく思う気持ちもあります。
ですが、同じようなつらい気持ちを共有してくださっていると感じることができる、大切な方たちです。
私自身にも暖かい言葉をかけていただき、ブログ上からあらためて、お礼申し上げます。


KAZUさんコーナーも今日はいつも以上に豪華になりました。
お花やお菓子、KAZUさんへのメッセージボードなどもお持ちくださり、KAZUさんが見たら大喜びすると思います。
このまま、きらきらのオーナメントで飾りつけしたいくらいです!
あ、私はKAZUさんには「お供えする」とはあえて言いません。
「飾る」と言うことにしています。
決して、正しい日本語を知らないわけじゃないんですよぉ。


お鈴やら、ろうそくやら、お線香立てやら、ちょっと既存のスタイルとはかけ離れているでしょうか、何事も気持ちが大切なのです。
左のピンクの桜模様のお骨入れは竹ちゃんです。
KAZUさんも離れているとさみしいと思って、一緒にしてあげました。


KAZUさんへの手書きの色紙です。
KAZUさんの思いが確実に人へと伝わっているあかしです。

KAZUさんの保護活動は本当に地道な、小さな一歩の積み重ねでした。
始めは里親様を見つけるのも大変でしたが、ここ最近ではKAZUさんから猫を譲り受けたいと言ってくださる方も多くなってきていました。
その猫ちゃんにあった里親様を見つけ出し、幸せな猫生を送ってもらう橋渡しをする。
そんな活動は、素敵な里親様に支えられたからこそ続けることができました。
どの里親様もKAZUさんにとっては、すばらしい出会いの場だったのです。
猫ちゃんのしあわせ、里親様のしあわせはKAZUさん自身のしあわせでした。
KAZUさんの名前「和美」、法名の「釈尼和聖」。
その名に恥じることなく、多くの和を広げていった人生でした。

ミッキー部長でした。

それと、試しに国ちゃんの動画を撮影してみました。
このJUGEMは現在動画の投稿ができなくなっているのですが、うまくリンクが貼れているか分かりませんが、Youtubeにいくつかアップしてあります。

国ちゃん、ご飯おねだり。

国ちゃんは緑のバッタが大好き。

緑のバッタ、第二部。

動画の投稿は、これから勉強しないといけませんね。

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| 01:52 | 里親様 | comments(41) | - |

今日のテーマは「月」です。

KAZUさんにとって「月」はキーワードとなっていました。
お嬢さんの名前も「奈月」、メールアドレスやアカウントなどにも「moon」を使っているものもあります。
奇しくも、最後の保護猫となったあさぎちゃんの名前は「つきちゃん」です。
太陽からくる「さんちゃん」という先住猫さんがおり、それに合わせて「つきちゃん」と名づけられました。
KAZUさんは入院した際に保護活動はこれ以上できなくなるだろうと考えていましたので、あさぎちゃんが実際の保護活動の最後となり、退院後は啓蒙活動や後方支援に回ることを決めていました。
入院した時点ではまだあさぎちゃんはお届けしていなかったので、譲渡後、新しい名前が「つきちゃん」になったことを聞いて、その偶然にとても驚いていました。
それほど、KAZUさんと「月」とは切り離せない関係にありました。

今日は十五夜です。
うれしいことに、夜空には大きな満月が浮かび上がっています。
どこかでKAZUさんもこのきれいな満月を眺めているでしょうか。


そんな満月の今日、国ちゃんがお世話になっているお宅で、一緒に月見団子をいただきました。
そこは猫仲間。
肉球の絵柄が入っています!
小学生の息子さんとお母さんの手作り白玉です。
こちらのご家族にはミッキー部長がいつもご飯をいただいたり、なにかと気にかけてくださり、KAZUさんがくれたご縁とはいえ、大変お世話になっています。

何よりも、KAZUさんが亡くなったとき、あまりにスケジュールが厳しく着替えさせてあげる時間がなかったところ、機転を利かせてくださり、すぐにきれいな浴衣をお持ちくださいました。
着物ではなく浴衣というのがまた不思議なところで、和装を好んで着るということがなかったKAZUさんですが、10年ほど前になるのでしょうか、花火大会に行きたいと言って浴衣のセットを買ったことがあります。
でも、結局忙しくて着ることができなかったんです。
できれば一度浴衣姿のKAZUさんを見てみたい、浴衣を着せてあげたいと思っていたのですが、私の願いもひとつかなえられたのは、浴衣を届けてくれた彼女のおかげです。


こんな感じです。
かわいいですよね〜。


国ちゃんにもにおいのおすそわけです!
KAZUさんにも食べさせてあげたかったね。

「月」がキーワードなら、せめてこの十五夜までがんばって欲しかった。
わずか一ヶ月ですけど、この一ヶ月がKAZUさんにとっても、私にとってもどれほど大切な一ヶ月になったことか、今さらながらに悔やまれます。
でも国ちゃんの最近の様子の変化を見ていると、私たちのつらさの分、なにか大きく羽ばたいていくような、翼をもらったかのような、そんな国ちゃんのやんちゃぶりがうれしいです。


はしゃぎすぎて、ピンクに染まった国ちゃんの肉球です。






初めてのお泊りだというのに、我がもの顔の国ちゃんです。
他の猫ちゃんをさしおいて、リビングのど真ん中に陣取っています。

人はいつか亡くなるもの。
寿命が尽きるのは生あるものの宿命ですから、KAZUさんも、私も、いつかは土に還る時が来ることは分かっています。
でも、せめて一ヶ月、国ちゃんの成長を見届けて欲しかった。
それがKAZUさんに力を与えてくれただろうことは間違いないのですが、この夏に命尽きることがKAZUさんの宿命だったのだとしたら、それよりもむしろ、彼女がただひたすらに自分の生涯を生きたそのごほうびに、国ちゃんの変わりようを知ってから亡くなって欲しかった。
それでも、国ちゃんの体重が増えるという、よろこびのかけらだけでも知らせることができたのは、KAZUさんの心残りのひとつを解き放つことができたと、中秋の名月の今日、改めて思い返しています。

国ちゃん、ありがとう。

KAZUさんの「月」にゆだねた思いはこちらからたどることができます。
http://www.kazu-kazu.com/natuki2/natuki2.html

ミッキー部長でした。

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| 04:33 | KAZU通信 | comments(26) | - |
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