純情仔猫物語

仔猫の一時預かりボランティアをしています。
里親探して三千里。どうかこの仔たちを家族の一員にと奮闘している泣き笑い日記です。

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まだ夢の中にいます。
夢かうつつか、判然としないまま時は流れて行きます。

KAZUさんは「もしも話」が好きでした。
「もし自分が男だったら」
「もし私が外国人に生まれていたらどうなっていたか」
そんな他愛のない話に花を咲かせることも多かったことを思い出します。

「もし時間を戻せるとしたらいつまで戻したい?」
彼女の答えは決まっていました。
まだ明るい将来を信じて疑わなかった高校生の頃。
普通の女の子が思い描く未来、素敵な旦那さんを見つけて、かわいい子どもを産んで、しあわせな暮らしが続いていくこと。
それは彼女自身が感じている自分の今が、思い描いていたものとはかけ離れてしまっていたことに対する苦悩の現れでもありました。
若くして子供を授かり、その子に重い障がいがあるとわかった時、彼女の未来はまったく違う方向へと歩みを進め始めたのです。
自分の娘との歩みは彼女にとっては人生そのものであったことは間違いありませんし、そのことが彼女に強さと生きる意味を与えてきたことは確かです。
それでも違う人生もあったはずだと思うのは人として自然なことです。
だからこそ、人には言えない苦しみを抱えながら、生きることの意味を模索し続けたのでしょう。

障がいをもつ子供を抱えた両親が、それが自分の人生だと割り切ることができることもあるでしょう。
逆にそのことが自らのしあわせとなって、素晴らしい人生を歩む方もいらっしゃると思います。
ですが、彼女は聖人ではありませんし、ましてや観音様のように達観した人生観を持っていたわけでもありませんでした。
違う人生を夢見ることは、娘の存在を否定することと同じであることもまた、彼女は理解していました。
母としての慈しみと報われない一方通行の愛情とのせめぎあいの中で苦しんだ人生でもありました。

人は二面性を持ちます。
明るく振る舞っている人ほど、暗い闇を抱えていることもよくあることです。
彼女が人とのつながりを何よりも大切にしていたのは、そこにぬくもりやあたたかさ、安らぎを求めていたからです。
彼女が私が知る誰よりも、人間味に溢れ、あたたかな心を持っていたのはそのためだったのです。
初対面の人でも大きく手を広げて抱きつくことが出来る人。
誰に対しても先入観を持たずに、ありのままの自分をさらけ出せる人。
楽しいことがあれば大声で笑い、うれしいことがあれば身体ぜんぶを使って表現し、悲しければ声を上げて泣く。
その魂はどこまでも穢れなく、純真無垢なままでした。
子供のようなきれいな心を持って大人になったゆえ、その事自体が時として人生に暗い影を落とすことも多々ありました。
特に人間関係ではうまくやり過ごすことができそうなことでも、自らを納得させることは苦手でした。
大いに傷つき、また傷つけることもあったと思います。

ですが、私はそんな彼女が大好きでした。
私が持っていないものを彼女はたくさん持っていました。

「時を戻せるとしても、今の記憶をなくしたら意味ないよ」

今の私達ももしかすると戻された時の中で暮らしているのかもしれません。
一年後に地球規模で核戦争が起き人類が滅亡する未来があったとして、その時に一年前に戻りたいと願い、その願いが聞き届けられたのかもしれません。
その記憶がないだけ。
でもそんなことで、しあわせを感じることなんてできません。
私はすぐに頭を巡らせてしまいます。

そんな私でも、彼女の魂が安らかな場所にいることを願わずに入られません。
その一縷(いちる)の望みはいつまでも心の片隅に置いておこうと思っています。

「あふと見て覚めにしよりもはかなきはうつつのゆめの名残なりけり」

彼女の存在自体が夢だったのか、記憶のおぼろゆくままに、いまだ夢の中をさまよっています。

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昨日のKAZUさんの一周忌にはたくさんの方にお花やお供物をいただきました。
あらためて、お礼申し上げます。
私の小さな事務所は置き場に困るほどの花で埋まりました。
今朝はむせ返るような花の香りとも目覚めました。





































ノンママさん、もふいのちさん、ドーラちゃんの里親さん、銀のママさん、KiTTとKARRのママさん、和光のKさん、ランゾウママさん、ねこのお姐さん、みよちゃん、りんさん、しっぽのなかまさん、レオンの姉さん、ゆきんこさん、むささびお京さん、明日茶さん、スズナさんとクリスさんの里親さんYさん、鳥取のKさん、新潟のNさん、アンジちゃんの里親さんIさん、株式会社東伸さん、出津会計事務所Tさん、アンディ&ヴィヴィアンの里親さんTさん、モリーさん、浦和キャッツさん、みつまるさん、あきちゃん、K夫妻、その他大勢のKAZUさんを思ってくださる方々。
本当にありがとうございました。
私もみなさんのおかげで、なんとか日々を過ごすことができています。

しっかりとした準備もないままにお迎えすることになり、不手際もあったとおもいますが、多くの方にお越しいただきました。
KAZUさんのお話、一緒に暮らす猫さんのことなど、楽しいお話を聞かせていただきました。
このかけがえのない時間はKAZUさんも一緒に過ごしてくれたかな。
一年がたった今でもみなさんの中でKAZUさんは確かに存在しているのだなと、感慨深い一日となりました。
お越しいただけなかった方も工芸展やバザーなど、機会を作って行きたいと思っています。
みなさんとKAZUさんへの感謝の気持をいつまでも持ち続けていたいと思います。

あまりにも多くのお花といただきもので、お名前の書き漏らしがありましたらお詫び申し上げます。

KAZU&ミッキー部長

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| 00:02 | KAZU通信 | comments(11) | - |
KiTT&KARR の ママ (2012/08/11 1:53 AM)
こんばんは。昨日は なんか 悲しいのだけど 温かい気持ちに なった 一日でした。
KAZUさんの blogが 皆様に 受け入れられ たくさんの 温かいお友達に 囲まれていたのは 時には 毒を吐いたり 落ち込んで少しお休みしたり 嬉しい出来事 大笑いしたエピソードを いつも 飾ることなく 表現されていたからでは ないでしょうか。

私も 「もしも 〜だったら」を 想像するのが 好きでした。私の場合は 今までの 経験を全て 記憶したまま 19才に 戻りたいでした。 でも その 記憶が邪魔をして 先を深読みし ああだこうだと 考えすぎて 何もできないよ と、 言われたことが あったことを思い出しました。 さて そろそろ 休みますね。
むささびお京 (2012/08/11 2:16 PM)
「ソーメンが好きだって どうしてわかったんです?」

初めて電話でお話したとき不思議そうに聞いたkAZUさん。

「ランゾーさんに行くのであえませんか?」
あの日ためらわずに連絡していたら会えたかな。

ミッキー部長。kAZU さんに会いたいけど会えるんでしょうか。
人間が全てではなくて人間より位の高い存在があるはずなんです。

あの日の朝を忘れることはなく一年がたちました。
ほんの少しよってくれたんですね。
メッセージは届きましたか。


もしも、もしもあの日に戻れるならばkAZUさん戻っておいで。
いまどこにいますか。ミッキー部長の優しさがkAZUさんの魂に伝わっていますように……。

ミッキー部長。
ありがとうございます。
玉兎 (2012/08/13 11:38 AM)
KAZUさん&ミッキー部長さま、こんにちは〜ノシ

キレイなお花と見た目も涼やかなお菓子に囲まれて、KAZUさんきっと喜んでくれてますね♪
あと、おっきなメロンを見た時になっちゃんの笑顔が浮かびました♪♪
私も食べたい!!(笑)

パラレルワールドのどこかには、今も元気なKAZUさんがいるのかもしれませんね。
でも、KAZUさんが最初からいない世界だってあるんだろうから、そこに比べればKAZUさんにもミッキー部長さまにもお逢いできたこの世界に生まれてこれてラッキーでした☆

↑☆と言えば、明日未明に流星群+金星蝕が見られるそうです♪
ねこ姐 (2012/08/14 12:20 AM)
KAZUさん
お誕生日おめでとう!

去年の今頃は泣きながらコメント書いてたけど
今は我慢しながら書いてるよ。

KAZUさんに出会えた事
心から感謝してる。

KAZUさんは心の中で
ずっと生き続けているよ!
みけ屋敷の執事(充電中) (2012/08/14 2:34 AM)
KAZU様
お誕生日おめでとうございます!

KAZU様の存在に
ミッキー部長の頑張りに
ここに集う人々の心に
出逢えた猫たちに
感謝し続けています。

ことあるごとにいまだ
KAZUさん KAZUさん
連呼する執事をゆるしてくれぃ。
うちのにゃんずは元気だぞ♪
ってきっと知ってるね

さぁまた逢える日に向かって
頑張るニャ!
ミッキー部長 (2012/08/14 12:53 PM)
Kitt&KARRのママさん

こちらこそわざわざお越しいただいてありがとうございました。
短い時間でしたがお気持ちが嬉しかったです。

KAZUさんのもしも話が聞けなくなったのも寂しいです。
とても楽しそうにいろいろな話をしてくれたのを思い出します。
ミッキー部長 (2012/08/14 1:00 PM)
むささびお京さん

せめて一度だけでも会えればまたお気持ちも違っていたでしょう。
あくまでも結果として会えなかったとはいえ、悔やまれる気持ちもおありと思います。
ですが、日々できる限りのことをしていらっしゃるのだと思いますし、KAZUさんにも十分に気持ちは伝わったいたのだと思います。
時は戻せない、これは悔しいけど現実なんですよね。
ミッキー部長 (2012/08/14 1:05 PM)
玉兎さん

みなさんにたくさんのお花をいただいて、KAZUさんも喜んでいると思います。
きっと泣いちゃってるだろうな。
笑い上戸でもあり、泣き上戸でもあり。

流星群のお話で思い出しましたが、昔しし座流星群を見に行きました。
長野県かそこらの山の中に行ってみたのですが、真っ暗で私が怖がっているのに、彼女は全く平気で不思議でした。
普段はものすごく怖がりさんなのに。
記憶に埋もれた思い出も色々とあるんですよね。
ミッキー部長 (2012/08/14 1:10 PM)
ねこ姐さん

今日も誕生日のお花が届きました。
きっとKAZUさんも喜んでくれていると思います。
やっぱり気持ちもすこしずつ変わってくるものです。
それがいいことなのか悪いことなのか分かりませんが、できればいつまでも同じ気持ちのままでいたいです。
ミッキー部長 (2012/08/14 1:14 PM)
みけ屋敷の執事さん

お元気ですか。
コメントうれしいです。
KAZUさんが残してくれたいろいろなご縁を頼って、私もなんとか日々過ごしています。
KAZUさんの名前を呼ぶ気持ち、よく分かります。
何百回、何千回呼んだかわかりませんが、たくさん呼べば戻ってきてくれるんだったら、もっともっと余分ですけどねー
こんなにみなさんが声をかけてくださっているんだから、少しくらい返してくれてもいいのにって、本気で思います。
peachist (2012/08/14 10:28 PM)
KAZUさん、お誕生日おめでとうございます。
最近、そういえばKAZUさんイギリスにいるんだなぁと思ったら少し心が軽くなり、嬉しくさえなりました。
オリンピック、楽しかったですね。
最近はようやく天気の良い日も増えてきて気持ち良いですね。
いつもいつもKAZUさんに教えていただいたことを胸に暮らしていますよ。
我が家の愛猫はKAZUさんに会ったかな。
子猫の世話が大好きな子なので、きっとKAZUさんの敏腕な片腕になると思いますよ!
まずはそちらでゆっくり休んでくださいね。
会える日を楽しみにしています。