私は京都府出身です。
出身といっても、生まれが京都府というだけで、生活基盤はずっと東京です。
両親がふたりとも京都市の北区鷹峰で生まれ育ちましたので、私も子供の頃から夏休みや正月には祖母の家に遊びに行きました。
京都のお盆は五山の送り火など多くの行事があります。
北区鷹峰と言う場所は金閣寺の少し北西に位置しており、大文字山がよく見える場所です。
小さい頃は左大文字を見に行くのが毎夏の行事となっていましたが、もちろんその意味は知る由もありませんでした。
京都府は金閣寺の裏手で生まれましたが、意外と京都の風物詩も知らず、金閣寺や北野天満宮くらいしか行ったことがありませんでしたので、大学生の時に初めて友人と京都観光で嵐山などの一般的な観光スポットに足を運びました。
盆の嵐山といえば灯ろう流しです。
大学生になってさえ観光としての側面しか見ていなかったのですが、桂川の両岸に柳が枝垂れている様や川面をたゆたう灯ろうの薄暗さ、夕方から夜更け過ぎの透き通った空気感は今でも覚えています。
KAZUさん亡き後、いつ思い立ったか覚えていませんが、今年の盆は灯ろう流しで彼女の魂を送り返そうと決めていました。
もちろん京都まで足を運んでもいいのですが、嵐山の灯ろう流しは観光行事として定着しており、できればもう少し静かな場所でこじんまりとした灯ろう流しはないものかと探していました。
調べているうちに東京でも灯ろう流しを行なっていることを知り、東京ですから新盆の7月中旬に行われるとのことでした。
場所は大田区の千束にある洗足池で、池のほとりのお寺さんが毎年催していました。
あらかじめ今月3日に灯ろうの名入れの申し込みに訪れました。
あいにくの雨でしたが、お寺の境内と裏から眺む池の様子を撮影してきました。
そして、ミニ工芸展の翌日16日、洗足池の灯ろう流しが行われました。
様子はフォトムービーにまとめてみました。
携帯の方はこちら。
暗めの音楽を選んでいますので、すこしばかり陰鬱な感じを受ける方もいらっしゃるかもしれません。
想像していたよりは流された灯ろうの数が少なかったですね。
川での灯ろう流しは上流から下流へと流れますが、池ではやはり一箇所に停留してしまいます。
KAZUさんの名前の入った灯ろうを探してみましたがなかなか見つかりません。
池を全周してほとんどの灯ろうを確かめてみましたがどこかぽつんと一人ぼっちではぐれてしまったかな。
それもKAZUさんらしいといえばそうなのですが、、、
盆で迎え入れた魂を送り返すという、この灯ろう流しですが、この夏はもう一度やりたいと思っています。
今度はもう少し大きなところを探してみます。
都会の真ん中の池はどうしても騒々しい感じは拭い切れませんでした。
もっと自然に囲まれた場所の方が灯ろう流しの雰囲気と意味合いにふさわしいと感じています。
一周忌には少し早く、まだこの一年を振り返りたくはないのですが、それは彼女の死を過去のものにしたくないという思いの裏返しなのでしょう。
以前は盆などというものは交通渋滞がいやだなという程度のものでしかありませんでしたが、これからは毎年の盆が来る度に気持ちの高ぶりと、浮ついた気持ちと、逆に沈痛な思いとが入り混じる複雑な季節になるのだと思います。
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千葉県のK様からかわいいピンクのアレンジメントをいただきました。
お気持ち大切にうかがいました。
キジレンジャーのももちゃんの里親様からすてきなお菓子をいただきました。
なっちゃんと一緒におやつタイムにしたいと思います。
お心遣いありがとうございました。
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気になりますねぇ。
猫さん達にでも連れていかれちゃったかな笑
私も、あの衝撃の日から1年なんて信じられないし、あまり考えたくないです。
命日を考えるよりかは、これからもKAZUさんの誕生日をお祝いしようかな。